「サヤ取り」について紹介します。
当ブログで運用実績を公開する「サヤ取り」について簡単に紹介します。
基本的にはFXでスワップ(金利差)を得る運用になります。
スワップですので、高金利通貨でサヤ取りを行うことになります。
高金利通貨といえば、
トルコのリラ (政策金利24%)
メキシコのペソ(政策金利8.25%)
南アフリカのランド (政策金利6.75%)
などです。 2019年3月現在
【トルコリラ】
一番高いトルコリラで運用をすれば、サヤ取りは多いですが、長期的に見れば下落傾向で不安定な通貨です。

【メキシコペソ】
次に高いメキシコペソは、下落を終えて、ここ3年はそこそこ安定したレンジで推移しているようです。

今後、情勢や政策金利が変動するのでどのようにレートが動くかは誰にもわかりません。
また、保有する金融資産に対して、どれくらいの時間や労力を費やせるかによって扱う商品の種類や数量は、人によって考えは違うと思います。
サヤ取り 3つのポイント
「サヤ取り」のポイントは以下の3つです。
①サヤ取り
サヤ取りとは、同じ金融商品で買いと売りの両方を保有する「両建て」を行い、利益を狙う手法です。
別名、アビートラージ(アビトラ)、裁定取引、ペアトレードなどとも呼ばれています。
両建てを行う理由は、為替変動によるリスクを限りなく無くすためです。
例えば、
100円の時に買いポジションと売りポジションを保有したとします。
90円までレートが下がったとすると、
買いポジションは10円の損失になりますが、
売りポジションは、10円の収益となります。
ここで売りに関して、?マークが出る方がいるので、このように解釈して下さい。
100で売ったものを90円で買い戻す!
?マークとれたでしょうか?
従って、プラスマイナスゼロとなり、為替変動リスクが無くなります。
為替変動による損益や情報収集に費やす時間が減りストレスフリーの世界になります。
このように両建てによって為替変動の損益を相殺しても、スワップ金利には違いがあります。
両建てによって為替変動の損益を相殺し、スワップのみの利ザヤを得ることを「サヤ取り」と言います。
スワップのみの利ザヤを得るとは、このようなことです。
具体的に、
2019年3月のトルコリラにおける10,000通貨あたりの1日のスワップ(金利)は、
A社 買い+120円 売り-120円
B社 買い +80円 売り-90円
となっています。
同じ会社で両建てを行なっても、スワップ益は得られない又はマイナスとなってしまいます。
A社:買いスワップ120円 A社:売りスワップ-120円 →利ザヤ0円
B社:買いスワップ80円 B社:売りスワップ-90円 →利ザヤ-10円
しかし、A社で買い、B社で売りのポジションを持つとどうなるでしょう。
A社:買いスワップ120円 B社:売りスワップ-90円 →利ザヤ+30円
1日30円のスワップ益が入ります。
売りと買いの両建てなので、為替変動リスクはほとんどありません。
この保有数をどんどん増やして、1日10,000円のスワップ益が出せるようになると、セミリタイア完了です!
税金(雑所得)についても考えるともう少し必要となりますが、管理人の目標としては、ひとまずこの金額とします。
利点
:為替変動によるリスクがほとんどない。
:為替変動を気にしなくていいため、情報閲覧する時間が少なくて済みストレスが少ない。
(政策金利、フラッシュクラッシュには注意が必要。)
欠点
:上げ相場でも為替変動による収益がない。
:両建てなので 双方の資金が必要である。
:スプレッド損失が多い。買いと売りで両方で発生するので、黒字化までに日数を要する。
②資金移動
ある程度の日数が経つと、スワップのプラスとマイナスが両方とも増えていきます。
また、為替変動による損益も徐々に偏っていきます。
A社口座とB社口座は、必ずどちらかがプラスでマイナスとなります。
マイナスの口座がロスカット(又はOCO決済)になる前に、プラスの口座から マイナスの口座へ資金移動をします。
この様に資金移動でバランスを取っても、またどちらかに時価総額が傾きます。
サヤ取りとは、この時価総額のバランスを取りつつ、強制ロスカットによる損失回避を行いながら、利ザヤを得ていく運用になります。
(バランスをとる表現について、「天秤」の絵を用いて実績を表現しています。ドメイン名「swapbalance.com」の由来です。)
資金の移動方法は、通常は入出金処理を行いますが、数日の期間を要するため、急な相場の変動に対応しにくくなります。
おすすめは、振替機能です。
振替であれば、資金移動は即時です。手数料もかからないので、気軽にバランスが取れます。
ただし、振替は同じ業者の口座間でしか行えません。
③複利
天才物理学者アインシュタインが「人類最大の発明」と評した程の大きな効果です。
投資の世界では得られた利子に利子がついて、資産が膨らむ事です。
つまり、一定期間で得たスワップでさらにポジションを増やせば、更に収益が上がっていきます。
年利5%・10%・20%を続けた場合の参考です。
このように、金利や期間が増えるとその差はかなり大きく開いていきます。
年利20%を30年というのは厳しいですが、参考に載せました。
アインシュタインのような物理学または天文学の世界では、もっと莫大な数字になることでしょう。
あとがき
以上のポイントを踏まえた上で程度の良いレバレッジを調整し、年利を最適化していきます。
「サヤ取り」では、ほぼ自動で金利収入が得られるので他のトライに時間を費やせ、人生が豊かになります。
情報に対する時間に捉われないので、現状の仕事で社会貢献を続けて、給与所得とサヤ取りとダブルゲインが得られるのも良い点です。
レバレッジの詳しい数字やバランスの様子については、別の記事で書きます。
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