EURPLNという通貨ペアをご存知でしょうか?ユーロとポーランドズロチのクロス通貨です。あまり知られていない組み合わせですが、最近レンジ相場の高値圏突入で売りポジション保有のチャンス到来中なのでご紹介します。

ポーランドってどこ?
なんでポーランドの通貨なの?
マイナー通貨なのでこのように思う人は多いと思います。本記事を参考にして下さい。
ポーランドについて
ポーランドの位置は、上の地図をご確認ください。
ヨーロッパの中央よりやや東ということがわかりましたね!

ということはEUなの?
だとしたらなぜ通貨はユーロじゃないの?
ではポーランドの情勢について簡単に紹介します。
ポーランドの情勢
ポーランドの首都ワルシャワ
ポーランドは7つの国と接する人口約4,000万人ほどの自然豊かな国です。
通貨
✅PLN(ポーランドズロチ)
経済について
✅個人消費や輸出等は好調に推移
✅2000年以降はマイナス成長になったことがない
✅ここ最近の成長率はEU全体の成長率を上回っている
EUの加盟について
✅EU加盟国でありユーロ導入が義務付け
✅国内世論でもユーロ採用は肯定的
✅ユーロ導入の期日は未定という状況
⇨ 経済状況は良好であり、デフォルト等のリスクはなさそうです。
同じEUなので、EURとPLNレートの相関は高くレンジ相場になる傾向があります。
レンジ相場とは?
レンジ相場とは、一定の範囲内でレートが推移する相場のことです。上限のレジスタンスラインと下限のサポートライン内に収まることからボックス相場とも言われます。レンジ相場が長く続くほど、そのレンジの信頼性が高まります。
ただし、レンジ相場のラインを超えてしまう(ブレイクする)と、そこには逆指値が多く存在するため超えた方向に大きく動く可能性があります。
逆を言えば、過去最高レートの外には、注文はほぼ存在しないということになります。
過去のレートがどのように推移してきたか探っていきましょう!
EURPLN過去のチャート
それでは過去のチャートより、EURPLNの相場感を身につけていきましょう!
3つの時代を確認しよう!
☑️過去最高値と最低値
☑️過去10年の相場
☑️過去3年の相場
この3つの相場を確認していきます。
過去最高値と最低値
1999年〜2017年のチャートにEURPLNの過去最高値と最低値が存在します。
過去最高値
2004年2月20日 4.935
2009年2月17日 4.933
過去最低値
2008年8月4日 3.19
大雑把に言うと3〜5の間と思えば覚えやすいですね。
しかし、ここ10年の最高値は抑えられて、レンジは狭くなっています。
過去10年の相場
2020年10月29日の4.649が最高値です。
直近10年は概ね4.00〜4.65のレンジ相場です。
過去3年の相場
2019年あたりはかなり狭いレンジだったのですが、2020年3月のコロナショックを機に、レンジ相場のボックス位置が変化しました。
コロナショックのような世界的な情勢ともなるとレンジはブレイクしていますが、再びレンジ相場に戻っています。
2019年のレンジ:4.23〜4.40
↓
2020年3月コロナショック!
↓
2020年以降のレンジ:4.38〜4.63
以上のことから、4.6を超えたら売りポジションを持ち、4.4前半まで戻したところで決済をします。
EURPLNのスワップについて
これはEURPLNの売りポジションのスワップ推移を示したグラフです。
グラフの見方
グラフがギザギザになっているのは、0日分、3日分、4日分のスワップが混在しているためです。1日分のスワップはピンク色の線に着目して下さい。
日本円のクロス通貨だと、ゼロ金利のせいで売りポジションを持てばスワップを毎日支払うイメージですが、EURPLN売りポジの経歴ではプラスだった時期が長く存在します。
50円 → 5円 → -5円(現在)
現在はマイナスですが、歴史的に高値圏である今のうちに売りポジションを保有し、プラススワップに戻ったら2度美味しい状態になりますね!
ポーランドの政策金利の推移
出典:Investing.com
コロナショック以降から政策金利は過去最低の0.1%に向かいました。また政策金利を上昇させることがあればEURPLNの売りスワップはプラスになると同時に相場も変化してくるはずです。
逆に買いポジションは常にマイナススワップです。長期戦になるとストレスなので保有しないことにしました。
EURPLNを扱う国内取引所
国内FXでEURPLNの取引ができるのは、サクソバンク証券とIG証券になります。
サクソバンクの方がスプレッドが低く、IG証券の方がスワップが多いです。
長期保有になる可能性があるので、当サイトの運用はIG証券で取引することにしました。
IG証券は取引商品の数が多く、ツールも使いやすいと好評の40年の歴史を持つ老舗取引所です。
それでは、実際にトレードをしていきます。
EURPLNの売りポジション取引
まずは軍資金の計算からです。過去最高値の4.93のちょっと上である4.95まではロスカットされないように入金をします。
【必要資金】
・4.60から4.95までの損失は0.35
・現在のズロチは28円
・1ロットは1万通貨
・EURPLNの必要証拠金は5万円
0.35 × 28 × 10000 + 50000 = 148000
1ロットあたり15万円の軍資金を目安とします。
軍資金に応じて、一定間隔で売りポジを増やす設定しておけばレートが上がっても嬉しい取引になるのでストレスがグッと減ります!
⇨当サイトでは上のチャートのように4.60から0.01毎に1ロットの売りポジションを逆指値します。
もしさらにEURPLNが上昇した場合、短期トレードになるはずなのでノックアウトオプションを視野に入れます。
ノックアウトオプションとは
・FX同様の取引
・国内取引所なので申告分離課税
・自分でロスカットレートを厳しくするとハイレバレッジが可能
(理論上は1,000倍まで可)
損切りまでの価格が狭まればハイレバレッジが設定可能なので、必要な資金を減らすことができます。
まとめ:ユーロズロチの売りポジション
ここまででEURPLNのショート取引について解説させていただきました。
EURPLNショート取引のポイント
・歴史的最高値は10年以上前の4.93
・それ以降の最高値は4.63超
・ここ1年のレンジは4.38〜4.63
・売りスワップは基本プラスだが、2021年以降はわずかにマイナス
・1ロットあたりの必要資金は15万円
・過去最高値付近になるほどノックアウトオプションが有効的
2021年3月下旬に入り4.6を超えてきたので、そろそろ売りポジションの仕込み時となってきました。
過去の日足チャートからすると、一気に上昇した日に押し目となる傾向なので、そこを狙うのも良いかもしれません。
とはいえ、相場に絶対というのはありません!自己判断で納得のうえ投資しましょう。
というわけで今回以上です。