MT4とは
※MT4の初期画面
MT4とはメタトレーダー4(MetaTrader4)の略称です。
ロシアのメタクオーツという会社が開発及び提供をしている取引専用のプラットフォームになります。
FXがメインですが、他にも金や原油、日経225などの金融商品も取り扱っており、世界で愛用されているツールです。
国内FX業者では、DD方式の取引レートになりますが、MT4ならインターバンクレートでの取引が可能です。
豆知識
DD方式とは?
ディーリングデスク方式の略で、相対取引や店頭取引とも言います。
インターバンクレートと直接つながっておらず、リアルな為替レートではないプライスで顧客の注文を約定させます。
スプレッドを急拡大させる(ロスカットしやすい)など意図的にレートを動かす事が可能な不透明なレートですが、メリットとして平常時のスプレッドを固定したり狭くしたりしています。
国内業社の大半はDD方式であり、海外業者の大半はNDD方式です。そのため、国内業者のスプレッドは海外業社より狭い構図になっています。
他にもMT4が人気の理由として、3つのメリットがあります。
MT4のメリット
- 無料で使える
- インジケーター(分析ツール)が使用・作成できる
- 自動売買プログラムも導入可能
順に簡単に説明します。
①無料で使える
インジケーターを使用・作成できるツールは他にもたくさんあるのですが、月額数千円かかるなど有料ツールになります。
MT4なら無料で使用する事ができますが、MT4専用の取引口座を提供しているFX業者の口座を開設する必要があります。
国内FX業者は、5社ほどMT4を取り扱っています。
【MT4が使える国内FX業者】
スプレッド(ドル円) | 通貨ペア | |
FXTF | 0.1銭 | 30種類 |
YjFX | 0.2銭 | 25種類 |
SAXO BANK | 0.29銭 | 150種類 |
OANDA japan | 0.4銭 | 71種類 |
楽天証券 | 0.5銭 | 22種類 |
最もスプレッドが低いゴールデンウェイジャパンの『FXTF』と、最も通貨の種類が多い『SAXO BANK』の口座は作っておいた方がいいでしょう。
海外FX業者は多数あるのですが、XMtradingがオススメです。
XMの詳細は、『海外FX XMについて』をご覧ください。
国内FX業者と海外FX業者の違いを認識してから、取引を進めて下さい。
【国内と海外FX業者の違い】
国内FX業者 | 海外FX業者 | |
税金 | 20.315% | 5 ~ 55% |
レバレッジ | 25倍 | 888倍 |
スプレッド(ドル円) | 0.1銭 | 1.6銭 |
手数料 | 無料 | 無料 |
ゼロカット | なし | あり |
入金ボーナス | なし | あり |
取引ポイント | なし | あり |
特に税金の違いが大きいので詳細を知りたい人は、『どっちが有利?国内と海外FX口座の税金【源泉徴収票で判断】』をご覧ください。
②インジケーター(分析ツール)が使用・作成できる
インジケーター(分析ツール)を作成できるのですが、誰かが作ったものを使用することもできます。
そのためたくさんのインジケーター(分析ツール)が存在しますが、特に入れておきたいものは以下の8種類です。
おすすめインジケーター
- 移動平均線
- ボリンジャーバンド
- 一目均衡表
- MACD
- RSI
- パラボリック
- ストキャスティクス
- 日本時間
これらは最初からMT4に入っているので設定ですぐに表示させる事ができます。
このようなインジケーターは国内FX業者のツールにも最初から入っていますが、MT4では世界中のトレーダーが作成したインジケーターをダウンロードできるのが魅力です。
③自動売買プログラムも導入可能
エキスパート・アドバイザ(Expert Advisor)と呼ばれる自動売買プログラム、通称『EA』を入手すれば、プログラムに従ってシステムが稼働し自動取引を行ってくれます。
システムトレードと言って、かなり上級者の取引になりますが、過去の為替データを使って勝率を検証することもできるので、あなたもネットで探して試してみては?
MT4とMT5の違い
同じような取引ツールでMT5というのがあります。
その名の通り、MT4の後継ツールになりますが、まだ世界に浸透しきれていません。
国内FX業者でMT5を採用している業者は未だにありませんし、海外FXでもわずかです。
MT4とMT5の違いを簡単に表にまとめます。
【MT4とMT5の違い】
MT4 | MT5 | |
対応業社 | 国内・海外 | 海外のみ |
処理速度 | 普通 | 早い |
時間足 | 9種類 | 21種類 |
インジケーター | 多い | 少ない |
アップデート | 2018年まで | 継続 |
使用状況 | 主流 | 開発途上 |
一見メリットが多く見えますが、インジケーター(分析ツール)がMT4と互換できないため、世界ではMT4の方が主流という状況です。
MT4のダウンロード
MT4の日本語サイトからダウンロードする事ができます。
自分のOSに対応したアイコンをクリックします。
MACの場合、dmgファイルがダウンロードされるので、ダブルクリックします。
『MetaTrader 4』を『Applications』フォルダにドラッグ&ドロップします。
MT4の初期画面です。
口座を持っていない人は、デモ口座を開設すると触る事ができます。
【まとめ】MT4の特徴
ここまででMT4の特徴を解説させていただきました。
MT4
- インターバンクレートで取引可能
- 無料で使える
- インジケーター(分析ツール)が使用・作成できる
- 自動売買プログラムも導入可能
自分でMT4自体をカスタマイズして取引をする事ができます。
国内業社のDD方式でしか、経験のない人も1度導入してみてはいかがでしょう?
というわけで今回は以上です。