FXスワップサヤ取り(アービトラージ)は、ほぼリスクなしで資産運用が可能と言われていますが、デメリットはないのでしょうか?
利益が少ないスワップサヤ取りなのに・・
デメリットが勝ったら意味ないよね。
結論から言うと、デメリットはありますね。
しかし、デメリットを理解して対応すれば問題なく運用できるし、デメリットを上回るメリットもあります。
【FXスワップサヤ取り】Twitterでつぶやかれるデメリット
Twitterを閲覧しているとFXスワップサヤ取りについて批判の声が見られることがあります。
Twitterでの批判は以下の通り・・・
・為替変動による利益はない
・両建てなので2倍の資金が必要
・スプレッドの損失が大きい
・相場の大変動に対応できない
・2つ以上の口座を開設する必要がある
下から2番目の「大変動に対応できない」以外は、概ねその通りです。
大変動・・つまりフラッシュクラッシュや窓開きには確かに注意が必要です。
フラッシュクラッシュとは
瞬間的(数分単位)に相場が急落急騰すること。大口による意図的な場合やロスカットがロスカットを巻き込む等システム的な場合など様々。
窓開きとは
市場が動いていない休日に為替変動に関わるニュースが発生し、休日明けにレートがかけ離れてスタートすること。ローソク足が離れて開いてしまう様子から窓開きと表現する。下に間隔を開けた場合は「下窓」その逆を「上窓」と言う。
しかし、大変動にも限界があるので、その範囲を理解すれば問題ありません!
表現としては「フラッシュクラッシュや窓開きには注意が必要」が正しいと言えるでしょう。
デメリット
☑️為替変動による利益がない。
☑️両建てなので双方の資金が必要である。
☑️スプレッド損失の影響が大きい。(黒字化までに日数を要する。)
☑️フラッシュクラッシュや窓開きには注意が必要。
☑️2つ以上の口座を開設する必要がある。
→ Twitterの意見より、デメリットを整理してみました。
【FXスワップサヤ取り】デメリット5つを深堀り
それでは、デメリットを深掘りしていきましょう!
☑️デメリット1:為替変動による利益がない。
これは両建てなので当たり前のことですね。
むしろ為替変動に左右されないことがメリットなんですよね。
トレンド相場に入り利益をあげたいと思う時がやってきたら、両建ての片方を決済してウェイトを減らせば、ハイブリッド運用が可能です。
ハイブリッド運用って何??
ハイブリッド運用への変更については以下の通り。
ハイブリッド運用の例
トルコリラが強い下げ相場に入ったので、売りポジションを持ちたい!
↓
この時点で10lotずつの両建てをしている。
↓
買いポジションを2lot決済!
↓
買いポジション8lotと売りポジション10lotになる。
↓
スワップサヤ取りと売りのハイブリッド運用に変化!
・8lotの両建て
・2lotの売りポジション
普段はコツコツとスワップサヤ取りをして、トレンド相場になったら利益を狙うトレードに変身させることも可能です。
☑️デメリット2:両建てなので双方の資金が必要である。
FXスワップサヤ取りは両建てを行うので、双方で資金が必要なのは仕方ありません。レート変動による損失を無くすためだと理解しておきましょう。
とはいえ、安全運用を行なっても年利6%以上は運用可能です。(当サイト3年の実績あり)
☑️デメリット3:スプレッド損失の影響が大きい。(黒字化までに日数を要する。)
スプレッド損失の影響は結構大きいです。
(例)ポジションを持つ際にはスプレッド損失が不可避
トルコリラでポジションを持つ際のスプレッドが以下の通りです。
A口座:0.020円
B口座:0.017円
スプレッドは1通貨当たりの金額なので、1万通貨(1lot)の両建てでは・・
200円+170円で370円
トルコリラでは、1lotあたり1日10円程度の利益なので黒字化に1月ほどかかってしまいます。
結構かかりますね・・1月以内精算してしまうと、赤字になる点は注意が必要ですね。
しかし、口座によってはスプレッド損失を減らせるタイミングがあります!
くりっく365では、ごくまれ(月に1回ほど?)にスプレッド0円や0.010円など格安のタイミング出現します。
→ このようなタイミングを見つけてから、ポジションを持つくらいのゆったり運用でOK!
みんなのFXでは、ハッピアワーキャンペーンでスプレッドが格安になる時があります。
※最新情報はトップページのキャンペーンをご覧ください。
うまく運用すれば、黒字化まで1週間ちょっとです。
☑️デメリット4:フラッシュクラッシュには注意が必要。
FXスワップサヤ取りで最も注意をしたいのが、フラッシュクラッシュでロスカットされないように運用することです。
フラッシュクラッシュによる暴落で、片方のポジションだけがロスカットされてしまうと含み損を抱えてしまいます。
フラッシュクラッシュでは暴落後に暴騰するケースがほとんどなので、残ったポジションの方は振れ幅分の損失をしてしまいます。
例えば・・
18.2から16.2付近まで暴落し、その後すぐにレートを戻していますね。
このケースでは12%ほど暴落暴騰をしてしまっています。
証拠金維持率(実行レバレッジ)が低いと、買いポジションだけがロスカットされてまた戻すため、その分の損失を受けることになります。
FXの適正な証拠金維持率(実効レバレッジ)【トルコリラサヤ取り編】をご覧になれば安全圏が理解できるかと思います。
<当サイトの運用例>
5万円毎に1lot:買いポジ3万円と売りポジ2万円(トルコリラ)
→この証拠金維持率(実行レバレッジ)だと、暴落は20%まで暴騰は12%まで耐えることができます。
つまり、無理ないレバレッジで運用すればフラッシュクラッシュでもノーダメージです。
過去10年のフラクラ
過去の暴落を振り返っても20%を超えることはできず、暴落にも限界があるようです。
おそらく、暴落で利益を上げたいトレーダーもいるため、低いレートでの指値買いも多数存在するものと思われます。
このように適正な証拠金維持率(実行レバレッジ)を保っていても、年利6%を超えることができます。
☑️デメリット5:2つ以上の口座を開設する必要がある
FXスワップサヤ取りは両建てをするので、どうしても2つ以上の口座を開いておく必要があります。
多くの口座を開設しても信用には影響ないし、口座開設自体は無料なので問題ありません。
最初の手間だけの問題ですね。
どの口座開設も同じような入力や本人確認を行なっているので、最初にまとめて開設しておいた方が楽です。
FXスワップサヤ取りで開設しておきたい口座については、記事の最後にまとめておきます。
【FXスワップサヤ取り】メリットも4つ紹介
FXスワップサヤ取りの運用を3年ほど経験している立場から、本当に良かったと感じるメリットを取り上げます!
メリット
✅為替変動によるリスクがほぼない。
✅トレードへのストレスがなくなる。
✅いざという時いつでもやめれる。
✅貯蓄感覚かつ複利効果が絶大すぎる。
それでは、メリットを深掘りしていきます。
✅メリット1:為替変動によるリスクがほぼない。
両建てを行うのでレート変動での損益はありません。
ほぼないという表現をしたのはデメリットで紹介した通り、フラッシュクラッシュや窓開けに耐えれるように注意する必要があるからです。
このような大変動は、日本時間の朝方に怒ることが多いので、最低でも毎朝チェックは心がけるようにしたいところです。
とはいえ、普段はレートによる損失がなくスワップ差だけを得ることができる常勝のような運用は大きなメリットと言えます。
✅メリット2:トレードへのストレスがなくなる。
FXでは休日以外24時間レートが動くので、常にレートが気になってしまい一喜一憂してしまいがちです。ついついスマホでレートを見てしまうという人も多いのではないでしょうか?
また通常のトレードではテクニカルやファンダメンタルズなど情報収集に費やす時間も多く、本業やコミットしたい活動がある人には障壁になってしまいます。
FXスワップサヤ取りは多少のレート変動は気にならないので、トレードへのストレスがなくなり精神的な健康にかなり良いです。
✅メリット3:いざという時いつでもやめれる。
デメリットで紹介した通り、スプレッド損失を取り戻すまでは赤字ですが、その後はスルッと離脱することができます。
為替相場に左右されない運用なので、特にタイミングを気にすることがないからです。
確かに通常運用だとまだ持っておきたいな!というシーンがありますね。
他の金融商品がトレンド相場になった時やショック相場でいざ仕込み時!と言う時に、スワップサヤ取りから資金を回せます。
2020年3月のコロナショックのように米国株がバーゲンセールなのに資金がない!なんてことも回避できますね!
いざという時の資金に使えると言う強みがあります。
✅メリット4:貯蓄感覚かつ複利効果が絶大すぎる。
大きな年利を得ることはできないFXスワップサヤ取りですが、コツコツと着実に毎日のスワップが溜まります。
スワップで元本が毎日パワーアップしていく様子は楽しいものです。
年利が大きく増えることはありませんが、増えた元本でポジションを増やせば複利効果が狙えます。
年利6%を順調に継続した場合の複利効果は以下の通りです。
6%運用の複利表
単利の場合 | 複利の場合 | 差額 | |
0 年後 | 1,000,000 | 1,000,000 | 0 |
1 年後 | 1,060,000 | 1,060,000 | 0 |
2 年後 | 1,120,000 | 1,123,600 | 3,600 |
3 年後 | 1,180,000 | 1,191,016 | 11,016 |
4 年後 | 1,240,000 | 1,262,477 | 22,477 |
5 年後 | 1,300,000 | 1,338,226 | 38,226 |
10 年後 | 1,600,000 | 1,790,848 | 190,848 |
15 年後 | 1,900,000 | 2,396,558 | 496,558 |
20 年後 | 2,200,000 | 3,207,135 | 1,007,135 |
20年後の元本には大きな差が!
運用なし:100万円
6%単利 :220万円
6%複利 :320万円
1,000,000円を年利6%で複利運用すると20年後に3,207,135円、約3.21倍になります。
→ 貯蓄感覚でローリスクな割に差はデカイですね!
増えていくスワップ以外に追加資金を投入すれば、複利はさらに絶大な効果を発揮します。
【まとめ】FXスワップサヤ取りのデメリットとメリット
ここまででFXスワップサヤ取りのデメリットとメリットをご紹介させていただきました。
デメリット5つ
☑️為替変動による利益がない。
→為替変動を無視できるのでむしろメリット。
☑️両建てなので双方の資金が必要である。
→その通りであるが、安全運用でも年利6%程度。
☑️スプレッド損失の影響が大きい。(黒字化までに日数を要する。)
→黒字化まで1月ほど・・キャンペーンなどを狙えば1週間で済むことも・・
☑️フラッシュクラッシュや窓開きには注意が必要。
→歴史的なレートを勉強すれば問題なく運用可能。
☑️2つ以上の口座を開設する必要がある。
→開設自体は無料で、たくさん開設しても信用問題にはならない。
FXスワップサヤ取りは、デメリットはカバーできる内容が多いので、メリットの力をたくさん受けることができます。
メリット4つ
✅為替変動によるリスクがほぼない。
→証拠金維持率だけ注意する。
✅トレードへのストレスがなくなる。
→一喜一憂がなくなり精神面で健康的になれる。
✅いざと言う時いつでもやめれる。
→他への投資チャンスが訪れたら、この運用から資金を確保できる。
✅貯蓄感覚かつ複利効果が絶大すぎる。
→貯まるスワップでの複利効果が絶大すぎる。追加入金すればさらに強い。
FXスワップサヤ取りで、開設しておいた方が良い口座を以下にまとめてみました。
口座名 | 特徴 |
GMOクリック証券くりっく365 | 【買い口座】まれにスプレッド0の時あり。下の「FXネオ」と振替で即時資金移動ができる。 |
GMOクリック証券FXネオ | 【売り口座】上の「くりっく365」と振替で即時資金移動ができる。 |
みんなのFX | スプレッド縮小キャンペーン |
LightFX | スワップNO1キャンペーン |
セントラル短資FX | マイナススワップが低い |
LINE FX | 変動時にLINEで通知 |
外為オンライン365 | まれにスプレッド0の時あり |
外為オンラインFX | 少額投資が可能 |
本記事ではトルコリラの年利を例にしましたが、南アフリカランドやメキシコペソ等の他の高金利通貨でも運用は可能です。
特に若い人は先の運用が長くなるので、複利効果は狙って行くべきだと思います。
というわけで今回は以上です。