FXの自動売買(EA)はVPSを使うのが鉄板ですが、その理由についてご紹介していきます。VPSの基本・VPSのメリットとデメリット・VPSがおすすめな人・FX専門のVPS会社3選を本記事で解説します。
VPSって何?
どんな人におすすめ?
もし使うならどこで契約するのがいいの?
このような疑問にお答えします。
本記事の内容は以下のとおり。
VPSとは:FX自動売買に最適!
そもそもVPSって何?ということで『VPSの基礎知識』からご紹介していきます。
略称:VPS
英語:virtual private server
読み:バーチャル・プライベート・サーバー
和語:仮想専用サーバー
単語の意味は上記の通りで、内容に関してはWikipediaによると・・
一台の物理的なサーバコンピュータ上で仮想的なサーバコンピュータを何台も起動する技術(仮想機械:Virtual Machine)によってつくられた仮想的なサーバコンピュータである。
引用:Wikipedia
→ ここでいう何台もというのを個別に契約販売しているわけです。
VPSは簡単に言うと、PC本体がなくても仮想デスクトップがネット上で使えると思えばOK!!
似たようなもので共用サーバーや専用サーバーがあるので、区別するため念のために説明しておきます。
共用サーバはPCで言うCPUやメモリなど駆体となる部分は複数ユーザーで使用し、専用サーバは駆体となる部分も全て独自で使用できます。
スペック的なイメージは・・
共用サーバー < VPS < 専用サーバー
→ 共用サーバーと専用サーバーの中間的な存在で、双方のいい所取りをしたのがVPSです。
共用サーバー | VPS | 専用サーバー | |
物理的な躯体 | 1台を皆で使う | 1台を皆で使う | 1台を1人で使う |
独自アプリ | × | ○ | ○ |
独自メモリ | × | ○ | ○ |
独自OS | × | ○ | ◎ |
負荷 | × | ○ | ◎ |
独自SSD | ○ | ○ | ○ |
月額 | 格安 | 安い | 高い |
上記いろいろな項目があるけど・・
VPSは専用サーバーほど高価ではないのに、独自アプリが使えると言う点に注目です!
VPSのOSを選ぶ際にWindowsサーバーを選択すれば、Windows環境が利用可能です。
VPSは自分で好きなアプリをダウンロードして、24時間酷使しても問題ありません!笑
PCと比較して:VPSを使うメリットとデメリット
各種サーバーサービスの中でもVPSが使い勝手が良いことがわかりました。
FXの自動売買は24時間稼働させなければならないので、通常は自動売買だけのためにPCをご用意する必要があります。
このことを念頭に、物理的なPCと比較してVPSを使うメリットとデメリットをご紹介します。
VPSのメリット4つは以下の通り。
VPSのメリット4つ
① 2台目のパソコンを買う必要がない
② 遠隔操作がしやすい
③ 場所を取らない
④ 24時間稼働しても心配ない(騒音・電気代・熱暴走)
順にメリットを深掘りしていきます。
【メリット①】2台目のパソコンを買う必要がない
1つ目のメリットは、『メイン以外のパソコンを買わなくて済む』ことです。
メインパソコンを使って、FX自動売買を24時間稼働させ続けるのは負荷がかかり実態的に難しいと思います。それがもし仕事でも使うPCならなおさらです。別にPCを用意して2台目を稼働させるとなると購入コストはかかるし使い分けも面倒ですよね。
VPSならメインPCで操作しても負荷はかからないし、スマホやタブレットでも操作可能です。
【メリット②】遠隔操作がしやすい
2つ目のメリットは、『VPSは遠隔操作がしやすい』ことです。
2台目のPCを遠隔で稼働させる場合、もう1台から操作を行う必要があります。PCからPCの遠隔操作の設定は結構ややこしいし、自宅には2台目のPCを稼働させ続ける環境を保たないといけません。
その反面、VPSは元々遠隔操作が目的なので設定は楽々だし、自宅の環境を心配をする必要がありません。
【メリット③】場所を取らない
3つ目のメリットは、『物理的にご自宅で場所を取らない』ことです。
仮にノートPCなら自宅でもさほど場所は取らずに済みますが、デスクトップPCは言うまでもなく広い場所をとってしまいます。
VPSなら仮想デスクトップへ遠隔操作するので場所はとりません。
【メリット④】24時間稼働しても心配ない(騒音・電気代・熱暴走)
4つ目のメリットとは、『24時間稼働させても精神的にストレスがない』ことです。
24時間稼働させるとなるとファンの騒音や電気代が気になると思います。デスクトップであれば24時間稼働の電気代も馬鹿になりません。ノートPCであれば電気代はさほどかからないとしても、自宅PCの夏場は熱暴走を防ぐためにクーラーをつけておく必要があります。このような熱暴走やバッテリーの過充電又は不具合は、最悪の場合、火災のリスクになるので自宅で長時間放置する場合には、無駄に心配事が増えてしまいますよね。
VPSなら自宅所有ではないので心配になることはありません。
続けてVPSのデメリットについては、以下の2つになります。
VPSのデメリット2つ
① 月額料金が平均2000円程度かかる
② サーバーダウンのリスクがゼロではない
続けてデメリットについて深掘りしていきます。
【デメリット①】月額料金が平均2000円程度かかる
デメリット1つ目は、『月額料金が2,000円近くかかってしまう』ことです。
2台目のPCを用意する場合は一括で購入するので出費は1回だけと限定的ですが、VPSの場合は月額2,000円ほどランニングコストがかかってしまいます。
とはいえ2,000円程度であればメリットが上回ることが多いのではないでしょうか?
【デメリット②】サーバーダウンのリスクがゼロではない
デメリット2つ目は、『サーバーダウンする可能性が多少はある』ことです。
管理会社側も物理的なサーバーを24時間365日稼働させているので、メンテナンス等でサーバーをダウンさせることがあります。
もちろんサーバーダウンすれば自動売買がストップしてしまいます。
しかし、年に数回程度と1回数十分などごく短時間のことになので気にするレベルではないと思います。
VPSとは:こんな人に向いている
ここまでご紹介したVPSの特徴から、VPSを使うのに向いている人の特徴が浮かんでくると思います。
VPS向けの人
【条件A】
・MACやスマホからWindows PCを操作したい
・24時間PCを稼働(監視)したい
・FXの自動売買(MT4によるEA)やゲームの常時稼働したい
【条件B】
・荷物を減らしたい
・ミニマリストやノマドワーカー
・国内や海外へ出かけることが多い
・部屋を省スペースにしたい
・サブPCを買いたくない
・自宅で常時稼働させるための環境を心配したくない
→ 条件Aと条件Bの両方で1つ以上当てはまった人は、VPSを使うのにズバリ向いている人です!(どちらか一方でも検討の余地あり)
リスク低減や生活向上のために、月額2,000円程度の設備投資はケチるところでありません。
FXの自動売買ツール(EA)で24時間監視を続ける場合は特に必須です。
会社3選:FXに特化したVPSサービス
FX自動売買ではメモリの容量がないとスムーズに動かないので、メモリ容量の選択が重要になってきます!
自動売買1個あたり概ね1GBで選択すると良いです。
だいたい2~3個の自動売買を動かすとして、メモリ2~3GBのプランを対象に『FXに特化したVPS3社』を比較していきたいと思います。
ABLENET(エイブルネット)
ABLENETは「エイブルネット」と読みます。大阪に本社を置き業界の中でも20年以上(1998年開業)の老舗になります。
それだけ長く愛用されている実績があるので、安心感がありますよね!
競合他社の回線速度が100Mbsの中、ABLENETは200Mbsでサービスを提供しています。
デメリットをあえて挙げるなら、管理画面がやや見にくいというところです。
ABLENET | |
メモリ | 3GB |
CPU | 3コア |
SSD | 120GB |
初期費用 | 無料 |
月額 | 1,815円 |
\ 初期費用無料とメモリ増量キャンペーンがお得! /
お名前.com デスクトップクラウド for MT4
お名前.comはドメイン取得で有名なので、それに付随してレンタルサーバー業務も盛んに行っています。
商品名にMT4と書いている通り、FX専用のVPSなので予め数社のMT4がインストールされているので初期設定の手間が省けます。
お名前.com デスクトップ クラウド for MT4 | |
メモリ | 2.5GB |
CPU | 3コア |
SSD | 120GB |
初期費用 | 無料 |
月額 | 1,793円 |
\ 他社徹底対抗キャンペーン中でお得! /
使えるネット FX
使えるネットは、実際に専属技術スタッフが監視しているので繊細な点検が実施されている高品質なVPSです。
使えるネット FX | |
メモリ | 2GB |
CPU | 3コア |
SSD | 50GB |
初期費用 | 2,200円 |
月額 | 2,950円 |
\ 最大50%オフのキャンペーン実施中! /
まとめ:VPSとはFX自動売買(EA)に必須!!
ここまででVPSについてFX自動売買に使うメリットとデメリットをご紹介させていただきました。
以下にポイントをまとめます。
✅いつでもどこでもデスクトップPCが遠隔操作可能
→スマホでも使える
→移動が多い人は特に便利
✅24時間稼働・監視に適す
→騒音、電気代、熱暴走を気にしなくて良い
→FX自動売買は24時間稼働の必要がある
ランニングコストがかかるけど、VPSはPCを自宅に置かずして常時持ち運んでいるようなものです!
FX専用VPS | ABLENET | お名前.com MT4 | 使えるネット FX |
メモリ | 3GB | 2.5GB | 2GB |
CPU | 3コア | 3コア | 3コア |
SSD | 120GB | 120GB | 50GB |
初期費用 | 無料 | 無料 | 2,200円 |
月額 | 1,815円 | 1,793円 | 2,950円 |
FXの自動売買をする人、国内や海外へ外出が多い人はVPS必須と言えます!
というわけで今回は以上です。