本記事では「Binance(バイナンス)」のステーキングのやり方3種類を解説します。仮想通貨の売買や仮想通貨を増やすマイニングやステーキングをしたいという人は多いのではないでしょうか。しかし、マイニングには初期費用と電気代がかかるのでステーキングの方をおすすめします。
仮想通貨の売買は怖いし、マイニングは敷居が高いな・・
ステーキングってなんだろう・・
どうやるの?
このような疑問にお答えします。
そもそもステーキングとは?
ステーキングとは仮想通貨を保有していることによる報酬として仮想通貨を受け取れるサービスです。
自分が持っている仮想通貨を取引所に預け、取引所に通貨の流動性を提供すると、報酬がもらえる仕組みとなっています。
主に「PoS(プルーフオブステーク)」と呼ばれる取引の承認方法の通貨でステーキングできます。
マイニング | ステーキング |
PoW | PoS |
自らシステム準備 | 保有して預ける |
運用が難しい | 運用が容易 |
ビットコインならば「PoW(プルーフオブワークス)」というマイニングによる承認システムが採用されています。ビットコインのマイニングによる承認システムは高い計算能力を持って、難しい計算式を多く解いた人ほど報酬を得られる仕組みですが・・
ステーキングは仮想通貨の保有量や期間によって新しい通貨を承認するシステムとなっています。
ステーキングのメリット
メリット① 地球に優しい
メリット② 保有だけで報酬が得られる
メリット③ 知識とストレスが不要
ステーキングのメリットは特別な物品を必要とせず、仮想通貨を保有するだけで増えていくことです。
メリット① 地球に優しい
マイニングをするときのように機械をそろえる必要がなく、またマイニングに比べて電気代を消耗しないのでエコな仕組みとされています。
コストがかからない!=地球に優しい
メリット② 保有だけで報酬が得られる
仮想通貨での資産運用は価格が低いときに買って、高いときに売るだけではないのが魅力です。ステーキングは流動性を提供するだけで報酬を受け取れるので、価格の変動以外で利益を増やすことができます。
ただ単に持っておくだけは勿体無いです!
メリット③ 知識とストレスが不要
ステーキングでは特定の通貨を購入して、保有をしていれば自動で報酬が追加されます。好きな通貨を選んで保有をすれば、利回りに応じて報酬がもらえる仕組みになっているので資産運用の中では簡単な方法です。
ステーキングはマイニングよりも機械の知識や高額な初期費用がかからず、またトレードによるストレスもありません。
ステーキングのデメリット
デメリット① 一定量の通貨を購入する必要がある
デメリット② 資産が自由に取引できない
デメリット③ プラットフォームリスク
ステーキングのデメリットも把握しておきましょう!
デメリット① 一定量の通貨を購入する必要がある
ステーキングはあらかじめ決められた量の仮想通貨を購入しなければ始められませんその決まった量は取引所や通貨によって異なります。CAKEの場合だと最低1CAKEから始めれますが、XYMのステーキングは10000通貨以上が必要です。
ある程度まとまった資金を用意しなければなりません。
デメリット② 資産が自由に取引できない
フレキシブルステーキング以外ではロック期間が定められており、一定期間は仮想通貨を自由に売買できません。いつでも売れるような状況でないと心配というかたは資産をいつでも動かすことができるフレキシブルステーキングをおすすめします。預ける期間が7日~90日から選ぶことはできますが・・
一度決めて購入してしまったらその期間は動かすことができません。
デメリット③ プラットフォームリスク
プラットフォームリスクとは預けた先の取引所に問題が発生することです。万が一ネットワークがダメになった場合には責任を取るシステムがないというリスクがあります。そのため、ステーキングする先のプラットフォームの信頼は非常に重要なポイントになります。
利回りが高いからといって実績のない取引所でステーキングするのは避けたほうがいいでしょう。
ステーキングの種類 (バイナンスに関わらず・・)
ステーキングサービスを提供している取引所は増えており、ステーキングは3種類あります。
3種のステーキング
DeFiステーキング
フレキシブルステーキング
定期ステーキング
DeFiステーキング
分散型金融のDeFiのサービスに仮想通貨を預けて、期間や保有量に応じて、報酬がもらえるサービスです。
DeFiのサービスは仕組みが複雑で初心者が入りにくい商品となっていましたが、バイナンスでは参加を代行することによって初心者にもわかりやすい仕組みとして提供されています。
そのため初心者でも簡単に利用することができます。
DeFiステーキングには資産を自由に出し入れできるフレキシブルタイプと一定の期間は預け続けなければいけないロックタイプの2つが提供されています。
→ バイナンスではフレキシブルタイプのDeFiステーキングが用意されています。
フレキシブルステーキング
フレキシブルステーキングは仮想通貨をステーキング専用のウォレットに入れて、預けた期間に応じて報酬がもらえるサービスです。
ステーキングには一定期間引き出すことができないサービスが多く、たとえ通貨が暴落してすぐに売りたいというときでも引き出せないサービスがあります。
このサービスでは預けている通貨を好きなタイミングで出し入れできるメリットがあります。
しかし一定期間引き出せないステーキングに比べると利回りは低くなってしまいます。
→ バイナンスではフレキシブルステーキングは用意されていません。
→ バイナンスの中でもセービングにまじってステーキングという単語は使われているのでややこしいと思います。
“注意ポイント”
セービングとステーキングは意味としてはかなり似ていますが、ステーキングはプルーフオブステークという、承認システムに基づいての流動性提供です。
セービングは基本的にステーキングをしない銘柄の流動性提供になります。
しかし、仮想通貨用語は日本語向けで正しい翻訳の線引きがない状況で曖昧に翻訳されることがあります。
定期ステーキング
フレキシブルステーキングと同様で、バイナンスのステーキング専用のウォレットに通貨を一定期間預ければ報酬がもらえるサービスです。
サービス自体フレキシブルステーキングに似ていますが、定期ステーキングでは預けた資産を一定期間出し入れが自由でなくなりロックされます。
ロックされている期間は出金や取引ができない特徴があります。
ロックされる期間は「7日から90日」まで期間を選択できるようになっており、ロックした期間が長いほど利回りは高くなります。
そして資産がロックされる分フレキシブルステーキングに比べて利回りは高くなるというメリットがあります。
→ バイナンスでは定期ステーキングが用意されています。
また、ETHネットワークを利用した「バイナンス ETH 2.0 ステーキング」も合わせてご案内します。
バイナンスのステーキングのやり方は3種類
① バイナンス DeFiステーキング
② バイナンス 定期ステーキング
③ バイナンス ETH 2.0 ステーキング
バイナンスで運用できるステーキングは上記の3種類です。
バイナンスには、フレキシブルステーキングはありません!
似たような名前で「フレキシブルセービング」がありますが、別記事でご紹介します。
→【金利1万倍!?】バイナンスのフレキシブルセービングと定期セービング
代わりにバイナンス ETH 2.0 ステーキング と言うものがありますので併せてご紹介していきますね!
① 「バイナンス DeFiステーキング」のやり方
バイナンスのDeFiステーキングはフレキシブルタイプのみです。
バイナンスにログイン後のトップページから「ファイナンス」「バイナンスアーニング」の順で移動します。
「高利回り」をクリックします。
銘柄を選択し「今すぐステークする」をクリックします。
→ フレキシブルのDeFiステーキングが始まります。
② 「バイナンス 定期ステーキング」のやり方
バイナンスでは定期ステーキングのみでフレキシブルステーキングは対応していません。
バイナンスにログイン後のトップページから「ファイナンス」「バイナンスアーニング」の順で移動します。
バイナンスアーニングの下のほうへ移動すると「定期ステーキング」の項目が表示されているので、「詳細」をクリックします。
「定期ステーキング」より「セービング商品をもっとみる」をクリックすれば、定期ステーキングが可能な仮想通貨の一覧が表示されます。
ステーキングしたい通貨を選び、「今すぐステーク」をクリックします。
「30 60 90」は後で選択できるのでスルーでOK!
① ロックする期間を選択。
② 償還日と年率を確認。
③ ステーキングする金額を入力。
④ 同意し「承認」をクリック。
→ これで定期ステーキングが始まります。
③ 「バイナンス ETH 2.0 ステーキング」のやり方
バイナンスのネットワークを使っているわけではないのですが、バイナンスから運用できるETHステーキングもご紹介しておきます。
「バイナンス ETH 2.0 ステーキング」の2.0とはバージョンのことです。
バージョンの流れ
バージョン0 2020年12月にローンチ済み
↓
バージョン1.0(1.5)2021年中にローンチ
↓
バージョン2.0 2022年にローンチ予定
2022年のローンチでPoWからPoSに移行し、速度、効率性、拡張性が向上します。
「バイナンス ETH 2.0 ステーキング」に参加すると2022年のローンチまで資産がロックアップされます。
つまり1年以上、資産を動かせない可能性があります。
通常のETHステーキングに参加するには、最低32ETHと追加ノード費用が必要な上、簡単に参加できません。
しかし、「バイナンス ETH 2.0 ステーキング」では最低0.1ETHで参加可能です。
また、報酬として毎日BETHが配布されます。
つまり、みんなで集まってETHステーキングに参加している感じですね!
バイナンスにログイン後のトップページから「ファイナンス」「バイナンスアーニング」の順で移動します。
バイナンスアーニングの下のほうへ移動すると「バイナンス ETH 2.0 ステーキング」の項目が表示されているので、「詳細」をクリックします。
「今すぐステーク」をクリック。
ステークする金額を入力し、「確認」をクリック。
確認事項3点とも確認し「確認」をクリック。
「バイナンス ETH 2.0 ステーキング」の画面で、累積収率と最終日利回りが確認できます。
→これでバイナンス ETH 2.0 ステーキングが始まっています。
バイナンス ステーキングの実際の利回り
ステーキングの実際の利回りは、通貨、取引所、ロック期間によって前後します。
記事執筆時のバイナンスの定期ステーキングでのCAKEを例に出すと、ロック期間90日で利回りが42.52%となります。
また利回りの低い通貨でも1.73%の利回りがあります。
日本の銀行の利回りが0.001%に対して脅威の利回りがあり、その差は1730倍となります。
主要通貨 | DeFiステーキング | 定期ステーキング |
BTC | 2.12% | なし |
ETH | 1.73% | なし |
BUSD | 2.88% | なし |
BNB | 5.22% | 5.86%(30日) |
6.53%(60日) | ||
8.69%(90日) | ||
CAKE | なし | 31.25%(30日) |
36.42%(60日) | ||
42.52%(90日) |
バイナンスのネットワークではないため詳細利回りはわかりませんが、「バイナンス ETH 2.0 ステーキング」は最大20%とされています。
資産を銀行に置いておくよりもコインを買って、ステーキングしたほうが圧倒的に利回りが高いので資産運用したい人にはおすすめです。
そして利回りが高いものに投資をしたい人には、CAKEのステーキングをおすすめします。
【CAKE】
バイナンスだと90日間のロック期間で保有をすると約40%の利回りがあります。
→ 自らDeFi運用を行うと投票や宝くじ、さらに高利回りで年利90%以上を狙うことも可能です!
CAKEはPancakeSwapという分散型取引所のガバナンストークンとして使用されいる仮想通貨です。
ガバナンストークンなので議決権を持っており、サービスの重要な選択をする投票があれば参加することができます。
保有している量によって影響力は前後しますが、PancakeSwapの中で何かを決める際に参加できます。
また1CAKEを保有していると宝くじというPancakeSwap内でのイベントに参加することができます。
宝くじに参加すれば宝くじにプールされたCAKEの一部を獲得することができます。
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【DeFi実績】PancakeSwapのCAKEをPOOLして複利運用
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CAKEはバイナンスブロックチェーンが使用されていますが、イーサリアムの影響をとても受けています。
イーサリアムの手数料が高騰するとCAKEの価格が上がるように推移しています。
つまりイーサリアムチェーン上のサービスの手数料が高騰しているとバイナンスチェーンのサービスに乗り換える傾向があり、CAKEはそれに比例しています。
また他のDEXの影響も受けると考えられており、今後新しいDEXが登場して、現在のCAKEの地位を脅かす可能性は存在します。
既存の通貨すべてに言えることにはなりますが、現在イーサリアムが手数料問題に悩まされている時にはCAKEの価値は高くなっているといえるでしょう。
国内取引所でのステーキング
ここまでバイナンスでのステーキングの方法をお伝えしましたが、海外の取引所では敷居が高いというかたには国内の取引所でのステーキングをおすすめします。
国内の取引所の中ではアプリのダウンロード数が1位の取引所なので、利用されているかたも多いでしょう。
ステーキングできるのはLSK(リスク)という通貨のみが対象となっており最低購入単元は10LSKで3,000円くらいから始めることができます。
またロック期間は定められていないので、いつでも取引できますが期間内に最低保有量の10LSKを保有していないと報酬は発生しません。
利回りは約0.5%~1%ほどです。
【bitFlyer】
ビットフライヤーもLSKのステーキングができるようになっており、最低保有量は10LSKです。
ビットフライヤーにもロック期間は定められていませんが、最低保有量を下回ってしまうと報酬を受け取ることができません。
【GMOコイン】
GMOコインではXTZ(テゾス)のステーキングを行うことができ、最低保有量は1XTZです。
つまり、約350円から始めることができ、より少ない金額からステーキングを行うことができます。
ワンコインからステーキングのできる取引所は唯一GMOコインだけになるので、かなり少額から始めたい方にとってはおすすめの取引所です。
Binance(バイナンス)でのステーキングのやり方【まとめ】
ここまででバイナンスのステーキングについて、その種類と方法と利回りをご紹介させていただきました。
バイナンスのステーキングは3種類
① DeFiステーキング
② 定期ステーキング
③ バイナンス ETH 2.0 ステーキング
仮想通貨のステーキングは銀行にお金を預けるよりも数千倍と遙かに高い利回りを受けることができます。
通貨自体の将来性や安定性を考えて、低めの利回りの通貨をステーキングするとしても利回りは1% を超えてきます。
バイナンスのステーキング | 年利 |
DeFiステーキング | ~5.22% |
定期ステーキング | ~42.52% |
バイナンス ETH 2.0 ステーキング | ~20% |
バイナンスのステーキングは比較的リスクを抑えて資産運用を行えるので、銀行にお金を預けっぱなしという人は要検討の資産運用です。
というわけで今回は以上です。