DeFiなど仮想通貨の新技術が盛り上がっているので、バイナンススマートチェーン(BSC)について知っておきたいと思っていませんか?この記事ではバイナンススマートチェーンの特徴3つと実際の活用事例2つをご案内していきます。
バイナンススマートチェーン(BSC)ってなに?
どんなことに使っているんだろう?
このような疑問をお持ちの方は、ぜひ最後まで見て参考にしてください。
本記事の内容は以下の通り。
バイナンススマートチェーン(BSC)とは?
バイナンススマートチェーンとは、海外大手取引所「バイナンス」が運営するブロックチェーンです。
2020年9月に、スマートコントラクトやバイナンスコインのステーキングに対応したチェーンとして、バイナンススマートチェーンがローンチされています。
元々バイナンスは、超高速取引が可能なバイナンスチェーンを運営していました。
しかし、バイナンスチェーンにはネットワークの管理・運営が他のアプリに応用しづらいという欠点がありました。
バイナンススマートチェーンは、このバイナンスチェーンの欠点を補いながら、さまざまな技術に応用可能です。
具体的には、バイナンスチェーンとバイナンススマートチェーンを繋ぐこと(クロスチェーン)で、相互運用(インターオペラビリティ)が可能になりました。
相互運用 = バイナンスチェーン + バイナンススマートチェーン(BSC)
相互運用により、違うブロックチェーン同士でも送金やデータの交換が実現しています。
バイナンススマートチェーン(BSC)の特徴3つ
バイナンススマートチェーンの将来性を理解するために、特徴を知る必要があります。
バイナンススマートチェーンの特徴は以下の3つです。
BSCの特徴3つ
① 独自のdAppsが利用可能
② イーサリアムのアプリが使える
③ トークンの資産価値が高い
順番に解説します。
バイナンススマートチェーンの特徴① 独自のdAppsが利用可能
前述したように、バイナンスチェーンとバイナンススマートチェーンは相互運用されています。
2つのチェーンを繋ぐことで、バイナンスチェーンで高速取引をしながらバイナンス独自のdAppsが利用可能です。
dAppsとは、ブロックチェーン上のサービスとゲームを送り出すアプリの総称です。
dApps
Decentralized applications
読み:ダップス
直訳:分散型アプリケーション
従来のdAppsは、ユーザーが増えると処理速度が遅くなります。さらに、ガス代が上がるのが課題でした。
バイナンスはブロックチェーンの相互運用で、この2つの課題を解決しています。
バイナンススマートチェーンの特徴② イーサリアムのアプリが使える
引き続き相互運用の恩恵になるのですが、バイナンススマートチェーンはイーサリアム上のアプリが使えます。
この機能は「EVM(Ethereum Virtual Machine)」と言われています。
イーサリアム上で開発されたDEX(分散型取引所)や送金に使うウォレットのメタマスクはすべてEVMで、バイナンススマートチェーン上で利用可能です。
バイナンススマートチェーンの特徴③ トークンの資産価値が高い
バイナンススマートチェーン(BSC)はPoSA(proof of Stake Authority )方式のコンセンサスアルゴリズムを採用しています。
コンセンサスアルゴリズムとは・・
ブロックチェーンは中央集権的な管理者がいないので、ネットワーク全体で台帳情報を共有して合意を形成する方式を用いている。
この方式をコンセンサスアルゴリズムと言い、PoW、PoS、Pol、PoSAなど種々の方式がある。
最も有名なビットコインの場合、ブロックチェーンのブロック生成者に対してマイナー報酬が支払われます。
一方、PoSA方式では、マイナー報酬の代わりにステーキング報酬が獲得可能です。
ビットコイン | バイナンストークン | |
略称 | BTC | BNB |
コンセンサスアルゴリズム | PoW | PoSA |
報酬方式 | マイナー報酬 | ステーキング報酬 |
報酬対象者 | ブロック生成者 | トークン保有者 |
ステーキング報酬は、コインを持っているだけで運営に貢献しているとみなされ、報酬がもらえる仕組みです。株式投資の配当に近いです。
バイナンススマートチェーンはブロック生成報酬のように新しいコインを発行しません。
つまり、バイナンストークン全体の枚数が増えないということですね!
ポイント
BNBの発行上限は2億枚と決まっていて既に全て発行済みです。さらに四半期ごとにバーンを行い上限枚数を1億枚まで減らすことを予定しています。
→ コインの枚数が増えないので、バイナンストークンは資産価値が高いまま維持されています。
バイナンススマートチェーンの活用事例2つ
バイナンススマートチェーンは、さまざまなアプリケーション・サービスに使用されています。
BSC活用事例2つ
① パンケーキスワップ(Pancake Swap)
② クリプトブレイズ
その中でも取引量の多い、代表的な2つの活用事例を紹介します。
バイナンススマートチェーンの活用① パンケーキスワップ(Pancake Swap)
パンケーキスワップは、バイナンススマートチェーン上でも取引量の多いサービスであるDEXの一種で、CAKE(ケーキ)トークンを稼ぐことができます。
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【DeFi】PancakeSwapでCAKEを収穫して稼ぐ方法②【詳細手順】
続きを見る
バイナンススマートチェーンを使うパンケーキスワップは、イーサリアムよりもガス代が安く、イーサリアム上のDEXよりも手数料が安い設計になっています。
パンケーキスワップは、手数料の安さを売りにして多くのユーザーを獲得し、2020年からCAKEの価格は100倍以上になっています。
CAKEの上昇によって、バイナンススマートチェーンのメリットが多くの人に伝わりました。
バイナンススマートチェーンの活用② クリプトブレイズ
クリプトブレイズは、「Play to earn 」と呼ばれ、稼げるゲームとして話題になったブロックチェーンゲームです。
2021年7月のクリプトブレイズのユーザー数は62万人を超えました。
ちなみにイーサリアム上のブロックチェーンゲームである「アクシーインフィニティ―」は、27万人です。
クリプトレイズのユーザー数増加が、バイナンススマートチェーンの取引量がイーサリアムの取引量を超えるきっかけとなりました。
クリプトブレイズでは、バイナンスコイン(BNB)が使用されています。
ゲーム内で獲得したお金はバイナンスコイン(BNB)で交換可能です。
クリプトブレイズの人気で、バイナンスコイン(BNB)の資産価値がさらに高まりました。
バイナンス口座を開設してバイナンススマートチェーンを体験しよう!
パンケーキスワップ・クリプトブレイズなどのバイナンススマートチェーン上のサービスを使うためにバイナンス口座開設が必要です。
前述したように、バイナンススマートチェーンではイーサリアムのアプリも利用可能です。
BSCによる新しい世界達
・dApps、イーサリアムのアプリ
・PancakeSwap
・クリプトブレイズ
新しく広まるアプリは、ほとんどがイーサリアム上のブロックチェーンで作られています。
DeFiや新しいアプリは、バイナンス口座を作っておけばすぐにサービスを利用できます。
「まだバイナンスで口座開設していない・・」
こんな方は新しいサービスに乗り遅れないように、今すぐ口座を開設しておきましょう!
と言うわけで今回は以上です。