メキシコペソでスワップをもらい続けるなら証拠金維持率やレバレッジはいくら?本記事では買いポジションを持ち続ける場合と両建てをする場合とニーズ別に考察しています。スワップポイント生活を目指す人はぜひ参考にしてください。
メキシコペソでスワップをもらい続けたい・・
レバレッジや証拠金維持率はどれくらいがいい?
どれくらいの利益が得られそう?
結論、適正な証拠金維持率やレバレッジはポジションの持ち方によって異なります。
①トレンド狙いの通常購入
過去最低値でもロスカットされない
→ 証拠金維持率1250%以上、レバレッジ2倍以内
②定期定額購入(ドルコスト平均法)
過去最低値でもロスカットされない
→ 証拠金維持率700%以上、レバレッジ3.5倍以内
③買いと売りの両建て(スワップ差)
過去最大の変動率でもロスカットされない
→ 証拠金維持率400%以上、レバレッジ6.3倍以内
※2023年2月時点
上記の数字の詳細を本記事ではご案内します。
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メキシコペソで長期的にスワップをもらう3通りの買い方
メキシコペソで長期的にスワップポイントをもらうには3通りの買い方があります。
スワップを狙う3通りの買い方
①トレンド狙いの通常購入
②定期定額購入(ドルコスト平均法)
③買いと売りの両建て(スワップ差)
上昇トレンドなら①か②で買いポジションだけ持っていればOKです。しかし、レートの下落を回避したい場合には③で買いポジションと売りポジションの両方を持ちスワップ差で利益をあげます。詳細は後述します。
これら①〜③の買い方で適正な証拠金維持率及びレバレッジの考え方が異なるので解説していきますね!
①トレンド狙いの通常購入の適正な証拠金維持率(レバレッジ)
メキシコペソでスワップを得るなら買いポジションのみを持つスタンダードな「通常購入」が第一に考えられます。
「トレンド狙いの通常購入」ではメキシコペソが上昇トレンドであれば、為替差益とスワップで利益が出るのでダブルゲインが狙えます。
最も普通の購入方法ですが、レートが下落した際にロスカットをされないようにする必要があります。
どの程度の下落に耐えるべきかは状況によって異なるので、明確な適正証拠金維持率及びレバレッジはありません!
このままだと忍びないので、一例として過去最低値でも大丈夫な場合をご紹介します。
上のスクショの通り、メキシコペソの過去最低値は2020年4月の4.222円。
執筆時の現在値7.040円と過去最低値4.222円との差額は2.818円です。2.818円の下落を騰落率で表すと・・
2.818 / 7.04 = 0.4
40%以上の変動に耐えなければなりません。
変動率で見る維持率&レバレッジ表
40%の変動率を照らし合わせると、レバレッジは2.5〜2におさめる必要があります。証拠金維持率にすると1000%〜1250%です。
過去最低値に耐えるなら
証拠金維持率1250%以上
(レバレッジ2以下)
というわけで普通にメキシコペソを買うならレバレッジ2までにしましょう。
②定期定額購入(ドルコスト平均法)の適正な証拠金維持率(レバレッジ)
定期定額購入とは一定期間ごとに同じ金額のメキシコペソを買い続けることです。例えば、毎月3万円分の買いポジションを増やします。
同じ金額なのでレートが下がっていれば購入数は増え、上がっていれば購入数は減ります。これを一定の間隔と金額で購入を繰り返すことで購入単価を下げる効果があります。これを「ドルコスト平均法」と言います。
例えば2020年1月から2023年2月まで、毎月3万円(レバレッジ3)で購入し続けたとします。
ドルコスト平均法での購入例(メキシコペソ)
平均購入単価は5.62円となり、その購入数は59万通貨。
ドルコスト平均法での購入例
平均購入単価 | 5.62円 |
現在レート | 6.904円 |
現在の為替差損益 | +1.284円 |
上記スクショにおいて、現レート6.904円に対して平均購入単価は5.62円なので為替差損益は+1.284円。元本111万円が評価額186万円になっている計算です。これにさらに日々のスワップが加わります。
平均購入単価5.620円から過去最低値4.222円までの価格差は1.378円。
1.378 / 5.620 = 0.245
その変動率は24.5%なので、先ほどの変動率の表から証拠金維持率700%でレバレッジは3.5付近になります。
過去最低値に耐えるなら
証拠金維持率700%以上
(レバレッジ3.5以下)
③買いと売りの両建て(スワップ差)の適正な証拠金維持率(レバレッジ)
買いと売りのポジションをもつ両建てをすると為替差の影響を受けなくなります。両建てでは、過去の最大変動率で証拠金維持率とレバレッジを考えます。
“注意ポイント”
両建ての場合は「過去最低値」ではなく「1日の最大変動率」に注意する!
両建てではレートによる為替差損失はないけど、フラッシュクラッシュ等でどちらかにレートが大きく振れると片方のポジションがロスカットしてしまいます。
例えば、2016年11月9日は1日の間で高値5.804円、安値4.872円で差額は0.932円。1日で16%超もの激しい値動きがありました。
1日における最大の値動きをカバーできれば、ロスカットは免れます。
過去のレート変動より、適正なレバレッジと証拠金維持率を探っていきます。
メキシコペソの1日変動率(10年分)
1番大きな下向きの線が目立っているかと思います。これは、2016年11月9日の米国大統領選でトランプ大統領が当選した時です。国境に壁を作るマニフェストがあったため急落し、メキシコペソは史上最安値を記録しました。なかなかこういったビッグイベントは発生しないのですが、この日の変動率17%がカバーできれば、1日の急変でロスカットになることはないです。
変動率の表から17%の変動率を照らし合わせると、レバレッジ4.8倍以下、証拠金維持率は525%です。
両建ての場合、
証拠金維持率525%以上
(レバレッジ4.8以下)
両建てでもう少し攻めた投資なら・・
安全側に隔たりすぎると利益が減りますので、もう少し攻めた場合も考えます。トランプ当選のショック以外では2008年10月8日に大きな変動はありますが、それ以外ではピンクのラインの400%を担保できればロスカットしません。
1日の変動率400%がカバーできれば、ロスカットは避けれそうです。
両建てでもう少し攻めた場合、
証拠金維持率400%以上
(レバレッジ6.3以下)
メキシコペソの両建てとは?
メキシコペソの両建てのメリットは、レート下落リスクをなくしてスワップ差をもらい続けることです。
両建てが可能かどうか状況を知るには、以下の2つを確認すると良いです。
①スワップ確認
②スプレッド確認
まずは、両建ての基礎ともいえるスワップとスプレッドから見てみましょう!
①メキシコペソのスワップ確認
両建てでスワップ差を得るためには買いスワップが高くて、売りスワップが低くないと成り立ちません。
大手の国内FX業者のスワップを調べた結果、メキシコペソの買いスワップ上位業者は以下の通り。
順位は入れ替わることがあるので、複数準備しておくと無難です。
次は売り用の業者です。
買いスワップと売りスワップをよく比較しておきましょう!
②メキシコペソのスプレッド確認
業者のスプレッドの違いにも注意が必要です。
スプレッド損失は回収するまでに短ければ1週間、長ければ数ヶ月の期間がかかります。
メキシコペソでは業者によって、0.2銭から4銭と20倍近くスプレッドに違いがあります。
上記であげた業者のスプレッドです。
・FXプライムbyGMO → 0.9銭
・外為オンライン → 1銭
・みんなのFX → 0.3銭(プレミアムフライデーで 0.1銭になることもある)
・くりっく365 → 0.5銭
正直そんなに大きな差ではありませんが、みんなのFXのプレミアムフライデーならお得に入手できます。
まとめ:メキシコペソの適正な証拠金維持率
適正な証拠金維持率とレバレッジは購入方法によって異なるけど、少なくとも維持率400%以上、レバレッジ6.3倍未満となります。
①トレンド狙いの通常購入
過去最低値でもロスカットされない
→ 証拠金維持率1250%以上、レバレッジ2倍以内
②定期定額購入(ドルコスト平均法)
過去最低値でもロスカットされない
→ 証拠金維持率700%以上、レバレッジ3.5倍以内
③買いと売りの両建て(スワップ差)
過去最大の変動率でもロスカットされない
→ 証拠金維持率400%以上、レバレッジ6.3倍以内
※2023年2月時点
最近はメキシコペソの政策金利がかなり上昇してきました。両建てなら為替差の影響を受けずにポジションを保つことができるので、損をせずにコツコツと資産を積み上げることができます。
スワップ差で確実な利益を得て、ストレスフリーなスワップライフを送りましょう!
というわけで、今回は以上です。