トルコリラでスワップポイント生活はできるの?実は普通にトレードすると不可能なのでコツを掴む必要があります。なぜならばトルコリラのレートは下落を続けているからです。私はこのコツを用いて利益を出し続けています。小さな元本からでもOK!あなたもレートに悩まされずにスワップを貰い続けましょう!

本当にスワップポイントで生活できるの?
レートは心配しなくていいの?
ここは断言しますが、コツを掴めば未来は明るいです。
筆者の経験
トルコリラスワップポイントで積立投資を続けて約4年。
フラッシュクラッシュによるロスカット等の失敗経験などから試行錯誤を繰り返し、安定したスワップ収益を実現。
卓上の空論ではなく実践で勝率はほぼ100%。現在もスワップでスワップを増やし資産拡大中。
本記事ではトルコリラのスワップポイント生活の概要とコツについてご紹介します。
まずは、スワップポイント生活って何?という認識を合わせていきましょう!
目次
スワップポイント生活とは?
FXで外国為替を保有すると、ほぼ毎日自動でスワップポイントという金利がもらえます。
「ほぼ毎日」とは、土日祝のスワップは違う日にまとめて支払われるからです。
不労所得ともいえるスワップポイントで生活ができれば、リタイヤや海外移住など人生の自由度が増します。
地球のどこにいてもスワップで生活ができるって最高じゃないですか?
とはいえ、スワップポイントだけで完全に生活するには、かなりまとまった資金が必要です。
金額については後述します。
そう聞くと諦めてしまいそうですが、完全なスワップポイント生活でなくても、生活の一部を補うような運用もよくよく考えてみたらアリです。
例えば・・
月1万円:電気代にする
月4万円:食費にする
月7万円:家賃にする
銀行で眠っていたお金を証券会社で動かすことで、生活費の一部をを稼ぐことができます。
しかし、これでは資産を増やすことができません。
資産を増やすなら、政府の推奨する節税投資に使うのも良いアイデアです。
政府が勧める節税投資に使う
月1.2万円:iDecoの支払いに使う
月3.3万円:積立NISAの投資信託の購入に使う
年6万円:ふるさと納税に使う
※iDecoやふるさと納税の金額は所得等により異なる。
スワップで稼ぎ、節税で浮いたお金で再投資できます。
これでも十分に良い資産運用ですが・・
スワップポイントだけで生活する状態に興味がありますよね?
スワップポイントだけで生活するには、どれぐらいの資金が必要なのか確認しましょう。
スワップポイント生活の資金は?【トルコリラ】
スワップポイント生活の資金を知るには、元本に対するスワップポイントの割合を知る必要があります。
スワップポイントの割合は国の政策金利により状況が異なります。
高金利通貨国の政策金利
トルコ:10.5%
メキシコ:10%
南アフリカ:7%
トルコリラの政策金利は長期的に高水準で、過去にはもっと高かった時期もあります。
→ 最大は2019年頃の24.0%(執筆時は10.5%)
ちなみに日本の政策金利は -0.1%なので、トルコリラの理論上のスワップポイントは年間で10.6%ということになります。
実際のスワップポイントと理論上の値が合っているのか確認してみます。
〜スワップと政策金利の関係を計算〜
トルコリラ関連の実際の値はこの3つ(2022年11月時点)
・政策金利差:10.6%
・スワップポイント:月平均21.7円
・為替レート:月平均7.7円
スワップポイントは1lot(1万通貨)で1日にもらえる金利なので・・
7.7×1万 / 21.7円×365日
=10.2%
→ おおむね政策金利とスワップポイントのつじつまも合っていそうです。
年間で10%と言うことは月間では0.83%です。月に必要な生活費を20万円と仮定すると・・
トルコリラ軍資金 × 0.83% = 20万円
これを解くとトルコリラでスワップポイント生活で必要な資金は2,410万円となりますが、FXはレバレッジが使えるので・・
レバレッジ4倍なら約600万円。
では600万円あればトルコリラでスワップポイント生活は達成なのか?
残念ながらそうもいきません・・
トルコリラでスワップポイント生活を送るには、大きな落とし穴があります。
スワップポイント生活の落とし穴【トルコリラ】
トルコリラを保有し続けて、スワップポイントを貰うだけなら簡単なことですよね?
しかし、トルコリラを保有し続けても実際には損をします。
貰えるスワップポイント以上に、トルコリラのレート下落による損失が大きいからです。
トルコリラの過去チャート(2009年以降)
→ トルコリラの為替レートは常に下落を続けてきました。
これではどのタイミングでエントリーをしても、スワップ益 < 為替差損失となり、含み損を抱えてしまうことでしょう・・
実例:トルコリラ34lotの買いポジションを9ヶ月間保有した結果
→累計スワップ311,882円に対して為替差損益は-329,800円で、結局は-17,918円という結果ですが・・。
このレート下落による損失を無くして、スワップポイントで収益を上げるコツがあります。
スワップポイント生活をするコツ【トルコリラ】
前述した通り、トルコリラは貰えるスワップポイント以上にレート下落による損失が大きいです。
過去どのタイミングでエントリーしても、トルコリラでスワップポイント生活をするのは難しいということになります。
しかし、ご安心下さい!
レート下落の影響を無くして、スワップポイントをもらうコツがあります。
トルコリラでスワップポイント生活をするコツは、買いと売りの両建てをすることです。
具体例で解説していきます。
まず、4つのFX取引所のスワップ状況をご覧ください。
トルコリラ 7.85円 | 買いスワップ | 売りスワップ |
A取引所 | +19 | -30 |
B取引所 | +22 | -22 |
C取引所 | +24 | -24 |
D取引所 | +35 | -37 |
※実際のスワップポイント値
各取引所によって1日のスワップポイントには差があります。
トルコリラをD取引所で買いポジション、B取引所で売りポジションを持ちます。
スワップ益の合計
D取引所:+35円のスワップ
B取引所:-22円のスワップ
差し引き:+13円
これで翌営業日に13円のスワップが貰えます。
為替差レートの影響は?
仮に為替レートが7.85円から7.75円下落したとします
D取引所:買いポジション-1,000円
B取引所:売りポジション+1,000円
差し引き:0円
翌営業日までに為替レートが変化しても、為替差損益はなし。
必要証拠金について(執筆時点)
トルコリラ1lotをレバレッジ5倍以内の安全運転するためには 1.5万円必要です。
1lotの両建てでは3万円必要ということになります。
3万円で1日のスワップ合計が13円。ひと月にすると390円。30万円なら月に3,900円。
100万円なら月に1.3万円。
為替レートのリスクを減らして月1.3%はかなりいい数字じゃないでしょうか?
1,500万円なら月に20万円。
というわけで、現状1,500万円あれば安全にスワップポイント生活ができます。
すぐに1,500万円を用意できなくても、この運用で得たスワップでさらにポジションを増やすと複利効果が期待できます。
100万円を月1.3%で運用し続けた場合
これは単利と複利の差で、複利効果は絶大です。
月利1.3%を続けた結果
元本100万円 | 単利(利益を出金) | 複利(利益を再投資) | 複利+月3万円 |
1年後 | 116 | 116 | 160 |
5年後 | 178 | 206 | 491 |
10年後 | 240 | 369 | 1,339 |
20年後 | 412 | 1,816 | 7,174 |
右の欄のように、追加で月3万円を入れたら、11年後に1,500万円を達成できそうです。
両建てのコツを用いた実例をご紹介!
この両建てを用いたコツで、私が実際に運用した結果の一部をご紹介します。
↓先ほどの34lotの買いポジションです。
↓実は同時に売りポジションを34lot 仕込んでいました。
この両建てを表にまとめます。
トルコリラ 34lot | 為替差損益 | スワップ | 決済損益 |
買いポジション | -329,800 | 311,882 | -17,918 |
売りポジション | +313,820 | -227,324 | +86,496 |
両建て結果 | -15,980 | +84,558 | +68,578 |
→34lotのトルコリラを9ヶ月間保有し、+68,578円という結果。
為替差損益が±ゼロにならないのは、スプレッド損失があるからです。
1lotの両建て(レバレッジ5倍以内)では、3万円必要でしたね。
34lotなら・・約100万円必要。
100万円を9ヶ月間運用で・・
68,578円の収益でした!
為替レートのリスクを無くしてこの結果です!
理論値とは異なりますが、9ヶ月で6.86%、月利0.76%です。
今回の実例で使った取引所はこの2つ。
実例で使った取引所
買い | ![]() |
平均スワップ+33.6円 | スワップ情報 | |
売り | ![]() |
平均スワップ-24.5円 | スワップ情報 |
※1万通貨あたりの9ヶ月間のスワップポイント平均。
※現在のスワップポイントは各社のスワップ情報をご確認下さい。
スワップポイント生活のコツ2
番外編ですが、スワップポイント生活のコツをもう一つお伝えしておきます。
月の生活費が20万円もかからない海外生活を利用する方法です。
例えば、親日国で住みやすいタイの平均月収は8万円です。
つまり、タイでの生活費は8万円あればOKということ。
一時的に海外移住して、浮いた生活費で再投資して元本を増やすのもアリです。
その土地の生活費 < スワップポイント収益
物価の安い国で過ごすと収益を再投資できます。目標額に達してから、帰国するのも良さそうですね。
現在のスワップ状況は、以下の通り。
上位の取引口座はいくつか開設しておいた方がいいです。その方がスワップポイントの状況が変化してもすぐに対応できます。
お金持ちは銀行口座よりも証券口座をたくさん持っていると言われています。それだけ色々なポートフォリオ(運用の手段)を持っているという訳ですね。
スワップポイント生活はトルコリラ以外では可能か?
トルコリラ以外の高金利通貨はメキシコペソや南アフリカランドが有名です。
実際に国内取引所でトレードできる高金利通貨は、トルコリラを含めたこの3つと言えます。
メキシコペソ編
それではメキシコペソではどうでしょう?
記事執筆時のメキシコペソは以下の状況。
メキシコペソのレート7.06円
メキシコペソ | 買いスワップ | 売りスワップ |
A取引所 | +19.0 | -22.0 |
B取引所 | +17.1 | -17.1 |
C取引所 | +18.8 | -18.8 |
D取引所 | +16.0 | -19.0 |
※実際のスワップポイント値
A取引所で買い、B取引所で売りのポジションを持ちます。
A取引所:+19円のスワップ
B取引所:-17.1円のスワップ
差し引き:+1.9円
必要証拠金について(執筆時点)
1lotをレバレッジ5倍以内の安全運転するためには、1.5万円必要です。
3万円で1日の不労所得が1.9円、1月にすると57円。
↓
30万円なら月に570円、100万円なら月に1,898円。
↓
言いかえると月利は0.19%。
一応は高配当株なみの利益ですが、スワップポイント生活はキツそうです。
しかし、メキシコペソのレートは一方的に下落していません。
メキシコペソの過去チャート(2009年以降)
ここ数年は円安の影響でメキシコペソも一気に上昇。
メキシコペソは両建てする必要はないのかもしれません。
買いポジションだけなら・・
1lotで月570円のスワップ
350lotで月20万円
350lotをレバレッジ5倍以内では、665万円必要。
買いポジションだけでスワップポイント生活を達成できる可能性はあります。
南アフリカランド編
続いて南アフリカランドも見ていきましょう!
南アフリカランドレート 7.85円
南アランド | 買いスワップ | 売りスワップ |
A取引所 | +12.4 | -12.4 |
B取引所 | +13.1 | -13.1 |
C取引所 | +12.0 | -15.0 |
D取引所 | +12.0 | -24.0 |
※実際のスワップポイント
B取引所で1lot買い、A取引所で1lotの売りポジションを持ちます。
B取引所:+13.1円のスワップ
A取引所:-12.4円のスワップ
差し引き:+0.7円
どうやら両建てをするメリットはなさそうです。
(2009年以降)
南アフリカランドの過去チャート
長期的には下落に見えるが、ここ数年はレンジ相場になっています。
買いポジションのみの場合
1lotで月391円のスワップ
511lotで月20万円
511lotをレバレッジ5倍以内で運用するには、818万円必要。
タイミング良く買いポジションを保有すると良さそうです。
スワップポイント生活はトルコリラ以外で可能なのかのおさらいです。
おさらい
・メキシコペソや南アフリカランドの両建ては有効ではない。
・買いポジションだけで運用できるエントリーポイントは存在。
・買いポジションだけなら、700万円弱から運用可能。
ただし、レート下落による損失の可能性は残ります。
スワップポイント生活の税金【トルコリラ】
スワップポイントである程度収益を上げると、所得税を支払う義務が発生します。
他の所得税とは分離して算定される申告分離課税の雑所得20.315%です。
雑所得20.315% → 所得税15% + 住民税5% + 復興特別所得税0.315%
雑所得を支払う義務がある人は以下の通り。
確定申告が必要な人
- FXの所得が20万円以上
- FXの所得が38万円以上(扶養に入っている場合)
- 2ヶ所以上から給与所得がある
- 年収が2,000万円以上
FXの所得が20万円以上
→ 為替差益やスワップで確定利益が20万円以上なら確定申告が必要です。
FXの所得が38万円以上(扶養に入っている場合)
→ 扶養親族の控除額が38万円なので扶養に入っている人は38万円以上なら確定申告が必要です。
2ヶ所以上から給与所得がある
→ 2ヶ所以上から20万円以上の給与所得がある人は確定申告が必要です。
年収が2,000万円以上
→ 年収が2,000万円以上の人は無条件に確定申告が必要です。
また支払い義務がなくても損失がある人は確定申告をした方が良いです。
確定申告をすることで今回の赤字と翌年(または翌々年)の黒字収入と相殺(損益通算)できるので、未来の所得税を軽減できます。
両建てで所得税を節約するコツ
両建ては確定損益の調整ができるので、結果として所得税を調整できます。
具体例はこんな感じです。
トルコリラ | 評価損益 | 確定損益 | 確定スワップ |
買いポジション | -20万円 | 0円 | +32万円 |
売りポジション | +20万円 | 0円 | -11万円 |
課税対象 | ー | 0円 | +21万円 |
評価損益は含み損益の状態なので、課税対象にはなりません。
スワップの確定は取引所によってタイミングが異なりますが、この例では日々スワップが確定する取引所とします。
この状況ではスワップ益が20万円を超えているので、21万円全てに税率20.315%がかかります。
→確定申告で納める税金:約4万円
そこで買いポジションを一部決済して、運用は継続するので元に戻したとします。
買いポジションの1/10を決済してすぐに戻します。
トルコリラ | 評価損益 | 確定損益 | 確定スワップ |
買いポジション | -18万円 | -2万円 | +32万円 |
売りポジション | +20万円 | 0円 | -11万円 |
課税対象 | ー | -2万円 | +21万円 |
※ポジション決済によるスプレッド損失は考慮しない。
買いポジションの1/10を決済することで、評価損益-2万円分が確定損失になりました。
これで課税対象額は19万円となったので確定申告は不要です。
翌年はどうなるか分かりませんが、現段階の評価損益は+2万円なのでまだ非課税です。
「両建て」で年間利益を20万円未満にすることで、税金約4万円を節税できます。
結論:トルコリラスワップポイント生活
ここまででトルコリラのスワップポイント生活についてご案内させていただきました。
本記事の要点は以下の通り。
本記事の要点
トルコリラのスワップポイント生活は・・
- 買いポジションだけでは損をする
- 為替差損>スワップ収益になるから
- コツは「両建て」をすること
- スワップ収益>生活費になるには海外生活も視野に
- 両建てをうまく使えば節税も可能
トルコリラの両建ては勝率が高く収益性も高いので、ポートフォリオの1部として実践してみる価値ありです。
買いスワップも売りスワップも上位は常連の取引所になる傾向があります。
続けて売りスワップの方です。
スワップ収益でポジションを増やして、更にスワップを増やす複利が効果絶大です!
スワップポイント生活に興味がある人は、少額からでも試すことをオススメします。
すぐに行動する力があれば、自由な未来が手に入るかも・・
というわけで今回は以上です。