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トルコリラは売りで儲かる!?もしショート継続ならどうなった?

トルコリラは売った方が儲かるの!?スワップが高いので金利生活を夢見て買いポジションを持つ人が多いのでは?しかしトルコリラは長期的に下落を続けておりスワップ益よりも評価損が上回ることがほとんど!ショートを数年〜数ヶ月続けた場合の評価損益とスワップの状況を過去の実績よりご覧ください。

トルコリラを売るの?

スワップ高いから買いでは?

もし売ってたらどんな?

このような疑問にお答えします。

結論、トルコリラは売ったほうがほぼ儲かります!

 オススメ記事:両建てでスワップポイント生活

トルコリラの概要

まずはトルコリラの概要を以下の項目に分けてご案内しておきます。

トルコリラの状況

・レートとチャート

・政策金利とスワップ

・過去の大変動、要人発言など

順番にご案内していきますね。

・レートとチャート

これは2015年以降のトルコリラ円(月足)のチャートです。2022年6月現在のレートは8円を割ってきました。

過去最低値は2021年12月20日の6.02円。

チャートからトルコリラは長期的に下落傾向であることが分かります。

・政策金利とスワップ

トルコリラは政策金利が高いためスワップポイントが高いことで有名です。

政策金利はここ5年で8〜24%で推移

以下は政策金利とスワップのフュージュングラフです。

政策金利とスワップは相関しています!

※グラフの見方

青線がスワップ、ピンク線が政策金利です。(青線がクシ状になのは、スワップが0、1、3日分の表示が混在しているため。)白い山を見れば1日分のスワップを観察できます。

2022年以降は政策金利14%に対して、30円弱のスワップだと分かります。

次は政策金利とレートをフュージョンしたグラフです。

このように政策金利が高くてもレートは相関せずに下落を続けています。

金利が高いから買うという判断は危険です。

・過去の大変動、要人発言など

エルドアン大統領の政策に伴いレートが反応するケースは多いです。

トルコショック(牧師拘束事件)

米国人牧師の拘束問題をめぐりトルコ大臣への資産凍結の制裁を発表。これに対しエルドアン大統領は米国に対抗措置を取ると表明。さらにトランプ大統領がトルコに対するアルミと鉄鋼の関税を2倍に引き上げることを表明。両国の関係悪化からトルコリラが大きく売り込まれた。これを受けて・・

2018年8月10日 

20.1円→16.3円と20%近くの下落。

アーバル中銀総裁更迭事件

エルドアン大統領は「高金利はインフレを悪化させる」という持論を持っているが、アーバル氏はインフレ危機に利上げで応じてきた。2021年3月の政策金利発表では市場予想18%を上回る19%の政策金利を発表。前回の17%からの上昇を受けて投資家からの評価は高かった。しかし、これに不満だったエルドアン大統領は急遽、アーバル氏を解任。アーバル氏はわずか5ヶ月の任期となった。これを受けて・・

2021年3月20日 

15.076円→12.716円と15.6%の下落

エルドアン大統領の政策により投資家の不安感が大きくなる局面では、トルコリラの売りは大きく加速します。

トルコリラの買いと売りの比較

トルコリラは買いスワップが高いので、買いポジションで保有する人がほとんどですが、ご案内した通りトルコリラのレートは長期的に下落を続けています。

もしトルコリラを売っていた場合はどうなったのでしょう?

保有期間ごとにレバレッジ4倍で買いポジションと比較していきます。

また、売りポジションは公的な取引所の「くりっく365」と売りスワップが最安値の「FXネオ」も比較してみます。

【仮説1】3年間のTRY売り

2019年4月1日から2022年6月まで売りポジションを1lot持ち続けた場合です。

レート20.33円でレバレッジ4倍保有するなら、約5万円の元本が必要です。

【3年保有】トルコリラ 1lot

元本5万円くりっく365(買い)くりっく365(売り)FXネオ(売り)
評価損益-125,300+125,300+125,300
累計スワップ+52,910-52,910-39,597円
実現損益-72,390+72,39085,703円
3年利率-144.8%+144.8%+171.4%

累計スワップは蓄積データより集計、評価損益の計算は以下の通り。

評価損益 

20.33 - 7.80 = 12.53

1lotは1万通貨なので×10000

+125,300円

3年間のトルコリラ売りポジション(元本5万円)

+85,703円(FXネオの場合)

利率は+171.4%

表からも分かる通り、同じ売りでも低い売りスワップの口座の方が収益が高いです。

2022年以降は「みんなのFX」がトルコリラのスワップが最低水準を継続しています。

『みんなのFX』を見てみる

→トルコリラの売りスワップが低い!

【仮説2】1年間のTRY売り

2021年6月から1年間ほど1lot持ち続けた場合です。

レート13.18円でレバレッジ4倍保有するなら、約3万円の元本が必要です。

【1年保有】トルコリラ 1lot

元本3万円くりっく365(買い)くりっく365(売り)FXネオ(売り)
評価損益-53,000+53,000+53,000
累計スワップ+15,262-15,262-11,737円
実現損益-37,738+37,73841,263円
3年利率-125.8%+125.8%+137.6%

累計スワップは蓄積データより集計、評価損益の計算は以下の通り。

評価損益

13.18 - 7.88 = 5.30

1lotは1万通貨なので×10000

+53,000円

1年間のトルコリラの売りポジション(元本3万円)

+41,263円(FXネオの場合)

利率は+125.8%

【仮説3】1ヶ月のTRY売り

2022年5月から1ヶ月ほど1lot持ち続けた場合。

レート8.8円でレバレッジ4倍なら、約2万円の元本が必要です。

【1ヶ月保有】トルコリラ 1lot

元本2万円くりっく365(買い)くりっく365(売り)FXネオ(売り)
評価損益-8,900+8,900+8,900
累計スワップ+1,783-1,783-890円
実現損益-7,117+7,1178,010円
3年利率-35.6%+35.6%+40.1%

累計スワップは蓄積データより集計、評価損益の計算は以下の通り。

評価損益

8.77 - 7.88 = 0.89

1lotは1万通貨なので×10000

+8,900円

1月間のトルコリラ売りポジション(元本2万円)

+8,010円(FXネオの場合)

利率は+40.1%

全部、売りの方が儲かってるやん!!

いや、ちょっと待てよ?

万が一過去最安値で売ってしまった場合はどうなる??

過去最低値で保有した場合も見てみましょう!

【仮説4】2021年時の過去最低のレートで売った場合

過去最低の価格で売ってしまった場合に損失がどうなったのか把握しておきましょう!

トルコリラの過去最低値は2021年12月20日の6.02円

レート6.02円でレバレッジ4倍保有なら、約1.5万円の元本が必要です。

【過去最低値で保有】トルコリラ 1lot

元本1.5万円くりっく365(買い)くりっく365(売り)FXネオ(売り)
評価損益+18,600-18,600-18,600
累計スワップ+6,505-6,505-4,132円
実現損益+25,105-25,105-22,732円
3年利率+167.4%-167.4%-151.5%

累計スワップは蓄積データより集計、評価損益の計算は以下の通り。

評価損益

6.02 - 7.88 = -1.86

1lotは1万通貨なので×10000

-18,600円

過去最低値で売った場合(元本1.5万円)

-25,105円(くりっく365の場合)

利率は-167.4%

なかなかツラい結果ですね・・

とはいえ、このような惨事はある程度予感して回避することができます。

ボラティリティが大きいと変動も乖離しやすいので気を付けて下さい!

ボラティリティとは?

価格変動の大きさのこと。ローソク足で大陽線や大陰線を描く。

ボラティリティが大きい時は、トレードに気をつけよう! 

左から数えて3つ目の矢印まではトレンド(白い線)が反転している、4つ目の「※矢印」付近では・・

少し前からローソク足が大きくボラティリティが強いです。

乖離する兆候があり、その後トレンドを一時的に大きく超えています!

このようにボラティリティが大きいときは・・

手を出さないかレバレッジを最大限に抑えるべきです!

【2022年6月から保有】さらに下落した時を仮説

トレンド通りに下落すると、約4ヶ月後に最安値の6.00円にタッチする領域に入っていきます。

上記のピンク破線のような予想です。

追記

2023年6月末にさらに下落を続け、5.5円を記録しています。

現在レート7.80円でレバレッジ4倍保有なら、2万円の元本が必要です。

【4ヶ月保有】トルコリラ 1lot

元本2万円くりっく365(買い)くりっく365(売り)FXネオ(売り)
評価損益-18,000+18,000+18,000
累計スワップ+4,800-4,800-3,600円
実現損益-13,200+13,20014,400円
3年利率-66.0%+66.0%+72.0%

累計スワップは過去の傾向を元に、評価損益の計算は以下の通り。

評価損益

7.80- 6.00 = 1.80

1lotは1万通貨なので×10000

+18,000円

累計スワップ

売りスワップをくりっく365は1日-40円、FXネオは1日-30円と仮定する

-40 × 4ヶ月 × 30日 = -4800

-4,800円

4ヶ月後に6.00円になった場合(元本2万円)

+14,400円(FXネオの場合)

利率は+72.0%

売りスワップの安い「FXネオ」でトレードした方が利率が良いですね!

売りポジションはスワップが低い口座で!

「くりっく365」は公的なFX取引所なので、スワップはどこの証券会社でも全く同じです。安定したトレードができる一方、トルコリラの売りスワップは最安値ではありません。

売りスワップが安い業者でトレードして売りスワップの損失を減らせば利益は大きくなります。

1位の「FXネオ」はトルコリラ売りスワップの上位の常連です。

→筆者も3年ほどスワップ観察を続けており、「FXネオ」が長期的に安いことを確認しています。

2022年以降は「みんなのFX」が低いスワップを維持しています。

『みんなのFX』を見てみる

→トルコリラの売りスワップが低い!

今が底?大暴騰(上昇)が起こる可能性

さて、長期的に下落を続けているトルコリラですが、今後反転して上昇することはないのでしょうか?

今が底ならむしろ買いポジションで反転すれば、スワップ生活ができますよね!

しかし、私が考えるにトルコリラが反転するエックスデーは・・

エルドアン大統領が撤退した時!

だと思います。

歴史的にもエルドアン大統領と中央銀行総裁の不一致はこれまでに何度もレートを乱してきました。前述した「牧師拘束事件」「中銀総裁更迭事件」は氷山の一角です。

このような独裁的な政治では、他の高金利通貨であるメキシコペソや南アフリカランドより低いレート(6円、5円以下)になっていくのではないでしょうか?

市場がトルコリラを買いたくなるのは、エルドアン大統領が撤退した後でしょう。

まとめ:トルコリラは売りで儲かる!?もしショート継続ならどうなった?

ここまでで、トルコリラは売りで儲かるのかどうかについてご案内してきました。

本記事のポイントは以下の通り。

トルコリラは長期的に下落・・

売りポジション保有の利率(レバレッジ4)

保有期間利率
3年間+171.4%
1年間+137.6%
1ヶ月+40.1%
4ヶ月後+72%?

売りスワップが低いほど成績は良くなる

トルコリラの最安値 6.02円 (2021年12月20日)

最安値で売った場合は半年で約-150%

過去のレートを見て、あなたがポジションを持った日が最低になりそうですか?逆にそれを当てる方が難しいと思われます。

下のスクショは定期的に売りポジションを増やした例です。

【FXネオのスクショ】2021年11月〜

※筆者のFXネオのトレード実績

このポジションは、2021年11月から売り増しを継続中なので、最安値あたりの売りポジションも含まれています!

※1つ前のスクショの内訳(一部抜粋)

囲った部分が最安値で売ってしまった箇所です・・

しかし、売り増しを継続することで、マイナスのフォローができていますね!

一定間隔で売りポジションを増やすとリスク分散になり、長期的な下落に投資できますよ!

というわけで今回は以上です。

『みんなのFX』を見てみる

→トルコリラの売りスワップが低い!

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